断熱性能を比べる数値
建物の性能は壁や窓といった単体の性能では比較できません。
壁・窓・天井・床といったトータルの「外皮」としての性能を比較する数値です。
UA値
外皮(壁・窓・天井・床)全体からの熱の逃げにくさを表す値
数値が小さいほど断熱性が高くなります。
屋根・天井面積+外壁面積+床面積+開口面積+土間床面積=外皮表面積[㎡]
建物の表面からの熱損失合計/外皮表面積=UA値[W/㎡・K]
断熱性とは、外気の暑さや冷気を室内に入れないよう遮断する能力を示すものです。
断熱性が高ければ、家の中の温度が外気温に大きく左右されず、快適な室温に保つことができます。
そのため、冷房や暖房の効きが良くなり、光熱費を抑える効果も期待できます。
断熱性が高いことで得られるメリット
➀室温が保たれ快適に過ごせる
夏の暑い夜に寝付けなかったり、冬の寒い朝になかなか布団から出られないなどの経験をしたことはありませんか?
断熱性が低い家に住むと、そんな温度に関するストレスを感じる場面が出てきます。
何十年も住んでいく家にストレスを感じ続けるのは、非常に不健康ですよね。
断熱性が高い家に住む最大のメリットは、外気の暑さや寒さの影響を受けずに「快適」に住めるという点に尽きます。
②光熱費の節約につながる
断熱性の高い家に住むことで、夏は太陽熱が室内に伝わりにくいため効率よく室内を冷やすことができ、
逆に冷気が外に逃げづらいことでも部屋が涼しくなりやすく、長く同じ環境を保つことができます。
冬は逆で、冷気が入りにくく暖気が逃げにくいため、いつでも暖かい部屋を維持できます。
また、室内温度が一定になるということは、冷暖房の使用も最小限で済むことにつながり光熱費が削減されます。
気密性能を比べる数値
断熱性能と同じように気密性能を比べる値があります。
省エネルギー基準では気密性能の規定がありませんが、断熱性を発揮する上でとても重要です。
C値
住宅全体の隙間(すきま)の大きさを表します。
数字が小さいほど気密性が高くなります。
家全体の隙間の合計[㎠]÷建物の延床面積[㎡]
気密性とは「どれだけ隙間をなくし、外と室内の空気の出入りを少なくしているか」を指します。
気密性が高い家は隙間の少ない家であり、断熱性、省エネ性に関わる非常に重要な項目です。
気密性が高いと室内の空気が外に漏れにくく、外の空気が室内に入りにくいため、
季節を問わず快適に過ごすことを可能にします。
気密性が高いことで得られるメリット
➀断熱性能も上がる
気密性の低い家は、結果的に断熱性能が低くなってしまいます。
仮に高い性能を有する断熱材を使用しても、隙間が多ければ外気がどんどん侵入して断熱効果は半減してしまいます。
そのため、断熱性を考える場合は、断熱材の選定や工法と同じくらい気密性も重要になります。
断熱性と併せて、気密性が高まれば冷暖房の効きが良くなるため、冷暖房費の節約にもつながります。
➀家中の温度ムラがなくなる
たとえ断熱性が高くても、気密性の低い家だと1階と2階で温度が違ったり、廊下や脱衣場だけ寒かったりと温度ムラが発生します。
家の中で温度ムラが激しいと寒暖差疲労を起こし、体調不良を起こしやすくなったり、風邪を引きやすくなったり、
夜に寝付きにくいなどの体や心の不調へつながる恐れがあります。
もちろん断熱性が高い素材を使用することが前提になりますが、気密性を高くして温度ムラをなくすことで、
急激な温度差で心臓や血管の疾患が起こる「ヒートショック」も防ぎ、夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしが叶えられます。
③結露やカビを抑制する
気密性の低い家は、壁や屋根の隙間から暖気や冷気が侵入します。
その際に、外と室内の温度差によって結露やカビが発生するケースが少なくありません。
カビが生えるとそれを餌にダニが繁殖し、アレルギーの原因になることも。
高気密住宅は隙間から外気の侵入を防ぐので、結露の発生やカビ・ダニの発生を抑えます。
窓に水滴がつく機会が多いせいで、結露は冬のイメージが強いですが、夏も「逆転結露」が発生してしまうことがあります。
逆転結露は、暑い外の空気と冷房で冷えた室内の温度差によって壁の中で結露が発生する状態を指し、
夏のお風呂場と同様に湿気が滞留することで、やがてカビが発生する状態へと悪化させていきます。
④外気の汚染物質を防ぐ
アレルギーや病気の原因となる汚染物質は、主に窓やドアなどの開口部から侵入します。
しかし、花粉・黄砂・PM2.5等は粒子が細かいため、
場合によっては窓を閉め切っていても家中の隙間から家の中に侵入してきてしまいます。
高気密住宅は隙間がほとんどないので、汚染物質を含んだ空気の侵入を防ぐことができます。
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